後手番で勝つ!中座の横歩取りの感想|中座真著【3つのG使い分け】

2018年1月10日水曜日

棋書レビュー

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後手番で勝つ!中座の横歩取り|中座真著

後手番で勝つ!中座の横歩取りは後手目線の本


作戦選択を体系的にまとめ、攻め手筋のパターン化されている

暗記に頼るのではなく、方針がしっかりしているので分かりやすい。

そしてこの本は後手目線の横歩取り本ということ。普通の相居飛車

本は先手と後手どちらにもかたいれせず、互角、もしくは先手ないし

後手やや良しとなるが本書は後手が作戦勝ちや優勢になる変化が多い。

  • 序章  現代横歩取りの概要
  • 第1章 G7 △7二銀
  • 第2章 G6 △6二銀
  • 第3章 G2 △2三銀
  • 第4章 △8五飛戦法
  • 第5章 次の一手

第1章 G7 △7二銀




第1節 ▲6八玉・3八銀型
第1項 ▲3八銀~▲3六歩
第2項 ▲3八銀~▲4六歩
第2節 ▲6八玉・4八銀型
第1項 ▲4八銀に△2三銀
第2項 ▲4八銀に△9四歩
第3項 ▲4八銀に△7四歩
第3節 ▲5八玉型

第2章 G6 △6二銀




第1節 ▲5八玉・3八金型
第1項 △7四歩に▲3六歩
第2項 △7四歩に▲1六歩
第3項 △9四歩に▲3六歩
第4項 △9四歩に▲1六歩
第2節 ▲5八玉・3八銀型
第1項 △8五飛に▲7五歩
第2項 △8五飛に▲3七銀
第3項 ▲3六歩に△9四歩

第3章 G2 △2三銀




第1節 ▲4八銀・3八金型
第1項 ▲4八銀に△2三銀
第2項 ▲3六歩に△8七角成
第3項 △3三桂に▲3七銀
第4項 △1五歩に▲7五歩
第2節 ▲4八銀・3六歩型

第4章 △8五飛戦法




第1節 ▲4八銀・3八金型
第1項 ▲4八銀に△2三銀
第2項 ▲3六歩に△8七角成
第3項 △3三桂に▲3七銀
第4項 △1五歩に▲7五歩
第2節 ▲4八銀・3六歩型

第5章 次の一手


この章は次の一手集です。

最後に


横歩取りは攻めや攻めをつなげるのが一番難しい戦型

先手の形に応じて3つのG『△72銀』『△62銀』『△23銀』

とそれぞれの形で使える【武器】があり、それらを使い分ける

という考え方はとても勉強になった。先手目線の本ではないため

先手番の指し方を知りたいという方には面白くないかもしれない

ただ、この形の対策としては使えるかも。ちなみに序章に青野流

の対策が少し載っている。最近は勇気流が全盛でこの本の通りには

ならないこともあるが、勇気流以外の基本の指し方がこの本ですね



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